大学病院図書室の司書です。職場で使っている文具、備品をいくつか紹介します。最新の文房具を知らないので、世の中にはもっと便利なものがあるのかもしれません。それに昨今はネットで検索できるので珍しくもないかもしれません。が、愛用しているもの、はたまた何故こんなものを、というあれこれ。楽しんでいただけたら幸いです。
読書補助具 Reading Tracker
図書室というと本が読み放題かと思いきや、専門書ばかりなので、読む本は、というより、読める本はほとんどありません。大学病院図書室の仕事は、文献の検索や取寄せが大きなウエイトを占めています。
リーディングトラッカーはびっしり書かれたものを追う時に便利です。パソコン入力の時など、行を見失わずに追えます。難点は縦の幅が思ったより狭いこと。引用文献を見る時など、いっぺんにまとめて3行くらい知りたいことが多いので、そんな時は不便です。文献の末尾にある引用文献は2,3行で書かれていることが多いのです。
写真に写っているのはクリア(透明)ですが、イエローやローズピンクなど、ほかの色もあります。
《 人によって読みやすい色が異なるため、8色をご用意しました。読みやすい色をお選びください。 by KIHARA 》
ルーペ Reading Loupe
ルーペは、リーディングトラッカーより、もう少し広範囲に見ることができるので便利です。2倍に拡大です。真ん中に色のついたラインが入っていて視覚をアシストしてくれます。
《 小さくて細かい文字を大きく拡大。1行ずつ楽に読み取れます。本の短辺に合わせた長さで、端から端まで楽に読めます。 by KIHARA 》
上のライトグリーンは A5サイズ 150mm です。
下の長めのイエローは A4サイズ 210mm です。
クリップ Book Big Clip
本の形をした大きなクリップ。真鍮製らしいです。
留まり具合は普通のクリップよりも緩いのですが、大きさがあるので外れません。放っておいても外れないけれど、自分の手で留めたり外したりすることは容易にできる。すごい利点です。何といっても見た目が洒落ています。
展示用ペーパーウエイト(文鎮)
本の手前にあるのがペーパーウエイトです。
グリーンとダークレッド。ビロードの手触り。
曲げられるほど柔らかい形態ですが、ずっしりしているので、しっかり本を留めてくれます。
写真は2本置いていますが、1本でも大丈夫です。
ファイルやバインダーを一時的に押さえておく時にも便利です。
定規いろいろ
定規はしょっちゅう使います。
図書を受入する時は、本の高さを登録するので、ちゃんと定規で測って確認します。
本にカバーをかける時にも使います。定規で押さえ込んで空気が入らないように貼り付けます。
製本定規
《 刃当たりのよいカバ材の製本定規です。カバ材は独特の滑らかさがあり、使うほどになじんできます。製本の際に紙を束ねてカットする時に押さえます。穴でしっかりと固定できるので、カット加工や化粧裁ちにご使用ください。 by KIHARA 》
36cm定規
本の高さを測る時に使います。医学書は大型本が多いので、長い定規は重宝します。
普段カバーをかける時は、小さい本でもこの定規を使っています。空気が入らないように本に沿って定規で押していきます。
竹製定規
《 紙の上でも布の上でも滑りにくい竹製定規 by KIHARA 》
裏には『 ねん/くみ/なまえ 』のシールあり!
ゴッホの定規
東郷青児記念美術館のおみやげ。ドイツ製だったと思います。
ゴッホの絵が載っています。
角度を変えると違う絵が表れて、ゴッホを堪能できます。
くまもんの定規
キハラの商品を買った時、期間限定キャンペーンで当選した『オリジナルスキージー くまもんバージョン』
くまもんが話しかけています。「きれいにカバーを貼ってね!」
返却日の案内板
最後はこちら。返却日のライブラリーカレンダー。
カウンターを図書室らしく彩る必需品です。
遠い昔、学校の図書館にこんな案内板があった気がします。
木製で懐かしい雰囲気です。