地元の鰻屋さんが閉店してしまったので、ウナギを食べに日本橋へ行きました。ウロウロと散策した結果、高島屋へ辿り着きました。
日本橋三越 特別食堂
たまにはデパートで食べてみようと思い、まずは三越へ行ってみました。
食堂入口にメニューの食品サンプルが飾られています。うな重もあります。
しかし、そのサンプルは見映えが良くありません。あまり美味しそうに見えません。小さなお重で量も少なそうです。
実際はきっと美味しいのだと思います。天下の三越本店の特別食堂なのだから。
しかし、このサンプルを見て考えること数分。う~む、いったん却下です。
日本橋 鰻 伊勢定
三越の窓から看板が見えるので、いつか行ってみたいと思っていたお店です。
しかし、お昼時だったので満席とのこと。割と細い道路に面しているので、外で待つのも大変そうです。いったん却下です。
日本橋高島屋 美国屋
高島屋の1階に鰻屋があります。道路に面しているので通るたびに目に入ります。いつか行ってみたいと思っていました。道路から直接お店に入れるようなので行きやすいです。
しかし満席でした。外に椅子が並んでいて、座って待つことができるのですが、すでに何人も座っています。いったん却下です。
日本橋高島屋 特別食堂
受付
高島屋の8階の特別食堂へ行ってみました。
入口に受付の人がいて、1時間30分待ちとのことでした。
う~む、長い。
しかしどこも待たなければ食べられません。前にテレビで高島屋のうな重が美味しいと言っているのを観ました。一度食べてみたいと思っていたので、高島屋特別食堂で待つことにしました。
目安の時間に戻ってきてもいいし、電話番号を伝えておけば順番が来た時にスマホに連絡をくれるとのことです。あるいは、奥にロビーがあるのでそこで待つこともできる、とのこと。それでロビーで待つことにしました。
ロビー
ロビーと呼ばれていましたが、それほど広いわけでもなく開放的な作りではないのですが、座り心地のいい椅子でのんびりできます。食堂を待っている人ばかりなので、気を張らず、ただ待っていればいいという安心感があります。
1時間15分ほどで順番が来ました。最初に聞いた時間より早く呼ばれたので良かったです。
注文
食堂は重厚な作りでした。壁は窓を模した感じで装飾されています。白と茶色の落ち着いた空間となっていました。
奥のテーブルに案内されました。コロナ対策のためか周囲のテーブルに人は座っていません。とてもゆったり過ごせそうです。全部のテーブルが使われていたら、それはそれで活気があることでしょう。
うな重に決めていたのですが、一通りメニューを眺めました。
鰻は野田岩というお店が入っていて有名店らしいです。
さあ、うな重を頼もう、と思った瞬間、給仕の男性が背後にすっと忍び寄り「お決まりですか」と声をかけてきました。
読心術か!
客のささいな身の動きを見逃さず、客の心の動きを熟知して接客。
う~む、さすが高島屋です。
うな重
ワゴンに乗せられて、うな重が運ばれてきました。
最初に座った時に緑茶をいただいたのですが、新しい緑茶を持ってきてくれました。
うな重の蓋を開けてみます。特にインパクトがあるわけではありません。普通のうな重です。
しかし食べてみると、これは美味しい。とても美味しい。
割と濃いめが好きなので、銀座の有名鰻屋で食べた時など、僭越ながら、甘味が足りない、あっさりしすぎ、と思ったりしたものです。
ところがこのうな重は、濃い味ではないのですが、何かが足りないなどということはなくて、本当にちょうどいい、惚れ惚れとするような美味しさです。
そして柔らかい。とても柔らかい。
ただ、鰻の身は薄いです。鰻の厚みがありません。
鰻も季節によって育ち具合が違ったり、個体差があるのかもしれません。
社員食堂
職場の食堂で、うな重が出た時があります。
味はうな重なのですが、ウナギがやたら厚くて弾力があります。
同席していた人は「これ、本当にウナギなの?」と首を傾げ、それを聞いて私も「確かに」と不安になりました。
食品偽装は大罪のはずですから、本物のウナギだったとは思うのですが、やはり、ウナギは季節によって育ち具合が違ったり、個体差があるということでしょうか。
ご馳走様でした
食べ終えるとほうじ茶を出してくれました。
おいしいだけでなく優雅な時間を過ごせた気がします。
高島屋の特別食堂に来て良かったです。
また機会を見つけて食べに来たいと思いました。
それから他の鰻屋さんにも挑戦してみたいと思います。
日本橋へ行く楽しみが増えて嬉しくなりました。